バイブルメッセージ Bible Message

しかし、お言葉ですから (ルカ5・1―11)

2018年 8月 1日

主イエスの噂がガリラヤ中に広がり、神の言葉を聞きたい群衆が押し寄せたとき、ペトロを含む漁師たちは、がっかりしながら網を洗っていました。一晩中漁をして、一匹の魚も捕れなかったからです。そんなときこそ、主イエスの話を聞いて力をもらおうとは思わなかったのです。

 

しかし、そんなペトロに主イエスは、舟を岸から漕ぎ出すよう頼みます。メッセージを聞くための特等席を用意されたのです。

 

沖に漕ぎ出して 網を降ろし、漁をしなさい

 

主イエスは、日常生活のさまざまな出来事の中で、御言葉を語られ、そのお心の思いを伝えておられるのに、私たちはそれを他人事としてしまい、直面している課題を自分で乗り越えようともがいてしまうことがないでしょうか。主イエスは、愛する者が苦悩しているのをほっておくことができないお方です。だから、ペトロの舟に乗り込み、メッセージを語り、更に彼の仕事の中にも入っていかれたのです。「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と。

 

しかし、お言葉ですから、 網を降ろしてみましょう

 

するとペトロはこう答えました。「先生、わたしたちは 夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう。」たとえしぶしぶというか、半信半疑であったとしても、とくかくペトロは従ったのです。そして従ったとき、新しいことがペトロの内に起こり始めました。ペトロにとって網は、仕事のための道具です。ですから、主イエスの言葉に従って網を降ろすとういうことは、自分の仕事、生活、日常の中に主イエスをお迎えすることでした。

 

主よ、わたしから離れてください。 わたしは罪深い者なのです

 

すると、ペトロは驚くべき光景を見ました。おびただしい魚が網にかかり、網が破れそうだったのです。仲間の応援を求めるほどでした。その有様を見たペトロは、イエス様の足元にひれ伏して、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです。」と告白しました。

 

ペトロは5節では、「先生、わたしたちは夜通し苦労しましたが」とイエス様を一人の教師として「先生」と呼んでいますが、このとき、「主よ、わたしから離れてください」「主よ」と呼びかけています。ペトロは、単なる教師ではなく、聖なる神であるイエスの前に立ち、ペトロの漁師としてのプライドは粉々に砕かれました。

 

夏と言えばかき氷ですが、かき氷はどうしておいしいのか。それは、氷が粉々になったところに甘いシロップが注がれ、味が氷に染みわたるからです。ペトロがイエス様の言葉に従ったとき、ペトロのプライドは粉々になりました。けれども、そのことによって、イエス様の愛が彼の心の隅々まで染みわたり、神様の甘い愛が染みわたるようになったのです。

 

愛の網(ネット)に捕えられて

 

主イエスの十字架の愛は砕かれた者の心に注がれているのです。それは、わたしたち一人一人が神の愛を持ち運ぶ器となるためです。「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」ペトロは、心が砕かれ神の愛が染みわたり、イエス様の愛の支配の中に入りました。まさにペトロこそが、イエス様の愛の網、ネットの中に捕えられた瞬間です。

 

わたしたちも「お言葉ですから」とイエス様に応答して、愛のネットに捕えられ、愛に染みわたった者とされ愛を分かち合っていこうではありませんか。

ウェスレアン・ホーリネス教団 浅草橋教会(牧師・山崎 忍)

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