バイブルメッセージ Bible Message

マイナスをプラスにする神(フィリピ1・12―21)

2017年 11月 8日

「兄弟たち、わたしの身に起こったことが、かえって福音の前進に役立ったと知ってほしい。」(12)

 

パウロの身に起こったこととは、主イエス・キリストの福音の故の監禁でした。普通望まないこと(マイナスのこと)が起こったのですが、それが福音の前進に役立つという嬉しいこと(プラスのこと)になったのです。どうしてそうなったのでしょうか。

 

兵営への福音伝達

 

第一に、監禁によって兵営全体にキリストが告げ知らされました。「わたしが監禁されているのはキリストのためであると、兵営全体、その他のすべての人びとに知れ渡」ったのです。(13)

 

このときパウロは、常にローマの兵士の誰かと鎖でつながれていました。兵士は交代するので、いろいろな兵士に鎖でつながれ兵営全体の人と過ごすことになったので、これはチャンスとばかりにイエス・キリストの福音を宣べ伝えたのです。そして、これらの兵士たちの中からキリストを信じる人びとが次々に起こされました。パウロの監禁というマイナスと思える出来事が、福音の前進に役立ちました。

 

ますます勇敢に御言葉を語る

 

もう一つのことは、14節に記されています。「主に結ばれた兄弟たちの中で多くの者が、わたしの捕われているのを見て確信を得、恐れることなくますます勇敢に御言葉を語るようになったのです。」

 

パウロ先生が監禁されてしまった、自分たちはこれからどうしたら良いだろうか、とおじけづいたのではありませんでした。彼らは勇敢に福音を語り続けたのです。

 

ただ、必ずしも純粋な心でそうしている人ばかりではありませんでした(15―17)。しかし、「だが、それがなんであろう。口実であれ、真実であれ、とにかく、キリストが告げ知らされているのですから、わたしはそれを喜んでいます。これからも喜びます。」(18)とパウロは述べています。

 

どうしてパウロはこれほどまでに、自分の身に起こったことが全てプラスになった、益となったと主にあって喜ぶことが出来たのでしょう。

 

それはパウロ自身「あなたがたの祈りと、イエス・キリストの霊の助けとによって、このことがわたしの救いとなることを知っているからで」した(19)。フィリピの教会の信徒たちの祈り、キリストの霊、すなわち聖霊様の助け執り成しによって支えられているからこそ、どんなマイナスに思える環境の中でも、大胆にキリストを証しし宣べ伝えることがパウロにはできたのです。

 

ですからパウロは「どんなことにも恥をかかず、これまでのように今も、生きるにも死ぬにも、わたしの身によってキリストが公然とあがめられるようにと切に願い、希望」(20)し得たのです。自分がこのまま生き続けようと、死を迎えようと、とにかくキリストが最大限に崇められればそれで十分だし、それが彼の願いでした。

 

マイナスに思えることが起こった途端に、わたしたちの内におられるイエス様への信頼が消えてしまうことがあってはなりません。わたしたちがどんな状況にあっても、わたしたちの内におられるキリスト御自身が、キリストを証ししてくださるのです。

 

なぜでしょうか。それは主イエスこそが、十字架においてわたしたちの罪の負債、マイナスを背負って、尊い命をささげ死んでくださった方だからです。そして葬られますが、3日目に復活され、罪に死んでいたわたしたちに永遠の命を与える最大のプラスを成し遂げてくださったからです。

 

どんなことがわたしたちの身に起こっても、わたしたちは教会の祈りに支えられ、内にお住まいくださる聖霊様を通して、マイナスをプラスにする主イエス・キリストの執り成しがあります。

 

そのキリストが公然と崇められることを心から願うならば、主はどんなマイナスもプラスにする方です。

ウェスレアン・ホーリネス教団 浅草橋教会(牧師・山崎 忍)

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