バイブルメッセージ Bible Message

慰めの子 バルナバ(使徒言行録9・26~31)

2016年 6月 7日

主イエスは、十字架を前にして、最後の晩餐の席で弟子たちに、あなたがたに別の弁護者、聖霊を与えると約束されました。弁護者とは、パラクレートス、傍らに招かれた者、呼ばれた者という意味です。共にいて、痛み、悲しみ、様々な苦悩を一緒に背負ってくださる方なのです。ですから、聖霊様のことを慰め主ともお呼びします。

 

初代教会において、慰め主の申し子ヨセフは、慰めの子バルナバと呼ばれるようになりました。彼に助けられた人は大勢いますが、その代表的な人はサウロ(後のパウロ)です。彼は、復活の主の証人たちを迫害し、ステファノの殺害にも賛成しました。

 

しかし、ダマスコへ向かう途中で、光の中から、復活の主が直接パウロに語りかけられ回心し、主イエスの福音を語り始めました。ところが、先頭に立って教会を迫害していた彼が「私は、復活の主に出会った」と言っても、弟子たちは、信用せず恐れたのです。

 

「しかしバルナバは、サウロを連れて使徒たちのところへ案内し、サウロが旅の途中で主に出会い、主に語りかけられ、ダマスコでイエスの名によって大胆に宣教した次第を説明した。」(9・27)のです。

 

人々がサウロを恐れ、信じようようとしなかったとき、バルナバは、サウロに寄り添い、彼を信頼しました。
聖霊様は、傍らにいてくださる慰め主です。その慰め主によって新しく生まれたバルナバは、主イエスの福音から遠いと思われ、誤解され、恐れられていました。サウロの傍らにいて、彼を弁護し助けました。バルナバがいなければ、サウロと他の弟子たちが和解し、共に福音宣教の業に携わることはなかったのです。

 

ヨハネ・マルコもバルナバに支えられた一人でした。第一次宣教旅行の時、アンティオキアの教会は、パウロ、バルナバと共にバルナバの甥のマルコを遣わしました。彼らは、至るところで、迫害に会い、船は難破し、病気になりました。とうとうマルコは、音をあげ、アンティオキアに逃げ帰ってしまいました。

 

しばらく時がたち、再びバルナバとパウロが伝道旅行に向かうとき、パウロは、マルコを連れていくことに反対しますが、バルナバは、マルコを見捨てず、諦めません。それで、遂には、別々に伝道旅行をすることになるのですが、バルナバは、マルコに寄り添い、励まし、彼を担い育てるのです。マルコは、慰めの子バルナバを通して、失敗、挫折から立ち直り、やがてはペトロの通訳者として用いられるようになります。彼は、ギリシア語が話せたからです。そのときの内容が、後のマルコによる福音書となったのです。

 

そして、晩年のパウロの獄中からの書巻には、「マルコを連れてきてください。彼はわたしの務めをよく助けてくれるからです。」と、パウロに一目置かれる存在に成長しました。慰めの子バルナバが、寄り添い、励まし続けたからです。

 

慰めの子は、特別なことをするのではないのです。聖霊様が慰め主として、わたしたちの傍らにいてくださるように、わたしたちも誰かの傍らに寄り添えば良いのです。寄り添うことから新しいことが始まります。慰めが満ちていくのです。そして、一人一人が立ち上がっていくことができるのです。

ウェスレアン・ホーリネス教団 浅草橋教会(牧師・山崎 忍)

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