バイブルメッセージ Bible Message

遅れることなく救いをもたらす主(イザヤ46・1―4、13)

2018年 1月 15日

新しい年も混沌とした世界情勢の中、いつ何が起こるか分からない状況にあります。思いもよらない出来事により、わたしたちの日常が突然、非日常化することがあります。しかしそのような悲しみ、痛み、また苦悩の中にある者を主イエス・キリストの神は「遅れることなく救いをもたらす」お方です(イザヤ46・13)。なぜでしょう。それは、呼ばれてから出動するのではなくいつもわたしたちの傍らにおられるからです。

 

イスラエルの民は、天地創造の神と共に歩み、すべての民の祝福の源として神を証しして歩むために選ばれました。ところが、「これが神だ」と偶像を造って拝む人々に心を奪われ、自分たちもそのような偶像を拝むようになり、遂に国も滅び、バビロン捕囚という苦役を味わいます。

 

しかし、その時、バビロンがペルシアに滅ぼされ、驚くべき光景を見るのです。「ベルはかがみ込み、ネボは倒れ伏す。彼らの像は獣や家畜に負わされ お前たちの担いでいたものは重荷となって 疲れた動物に負わされる。彼らも共にかがみ込み、倒れ伏す。その重荷を救い出すことはできず 彼ら自身も捕らわれて行く」(同46・1―2)

 

かつて神としてベル、ネボと呼ばれるバビロンの偶像は、人の手を借りなければ動くことができませんでした。そして、バビロンが滅ばされ、新しい国ペルシアがその地域を治め始めると、今度は粗大ごみのように運ばれて行ってしまったのです。

 

そのような光景を目の当たりにしたイスラエルの民は思ったでしょう。自分たちの国は、このような愚かな偶像に心を奪われていたのかと。

 

今、核ミサイルが偶像のように崇拝されている国があります。また、戦争でなくても、原子力発電に頼ろうとしたわたしたちの国では、東日本大震災から7年が過ぎようとする今も、放射能汚染土や水が、粗大ごみとなっています。

 

人間が自分たちを誇って造り上げてきたものは、最初はもてはやされ偶像化されても、いつか粗大ごみとして持ち運ばれるのです。いや持ち運ぶこともできず放置されることもあります。

 

しかし、そんな愚かな人間に対して主イエス・キリストの神は、生まれた時からわたしたちを担い、背負ってくださっている神なのです。だから、遅れることなく救い出すことがおできになるのです。

 

「わたしの恵みの業を、わたしは近く成し遂げる。もはや遠くはない。」(同46・13)

 

神が一方的にしてくださる恵みの業は義の業でもあります。正しくないものが正されて救われるのです。間違ったものがうやむやのままで、救出されるのは神の恵みの業ではありません。ですから、主イエス様は、わたしたちの内にある正しくないものを背負い、十字架の死と共にそれらを葬り去ってくださいました。

 

わたしたちは、この世に粗大ごみを生み出し、わたしたちの内にも色々な粗大ゴミにも似た重荷を蓄積してしまいます。けれども、わたしは、既にあなたを担い、背負っている。あなたが沢山の重荷で押しつぶされそうであっても、わたしがあなたを背負っていることを忘れてはならない。と主は言われるのです。

 

担い背負い続け、遅れることなく救いをもたらす主を信頼して、新しい一年を導かれてまいりましょう。

ウェスレアン・ホーリネス教団 浅草橋教会(牧師・山崎 忍)

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