バイブルメッセージ Bible Message

信仰の交わりが活発になるように (フィレモン4―20)

2017年 10月 11日

(世界聖餐日礼拝に思うこと)

 

「わたしたちの間でキリストのためになされているすべての善いことを、あなたが知り、あなたの信仰の交わり(コイノニア)が活発になるようにと祈っています。」(6)

 

コイノニアという言葉には、交わり、分かち合い、参与するなどの意味があります。信仰の交わりが活発になるとは、信仰について他の人と分かち合うことが盛んになることです。

パウロは、フィレモンの信仰と愛によって、コロサイの聖徒たち、そして自分も慰めを得、元気づけられていると、感謝しています。にもかかわらず「あなたの信仰の交わりが活発になるように」と祈っているのはなぜでしょう。それは、パウロが監禁中に出会い、救いに導いたオネシモのことが心にあったからです。

オネシモは、コロサイの教会のフィレモンの家の脱走奴隷でしたが、今は主イエスに結ばれた愛する兄弟。パウロは、「監禁中にもうけた子」「わたしの心オネシモ」と呼ぶほどに、信仰の交わりを活発にしていますが、同じようにオネシモとフィレモンの信仰の交わりが活発になることを願わずにはいられなかったのです。

 

信仰の交わりとは

信仰の交わりとは、言うまでもなく主イエスの十字架と復活の贖いによって罪赦された者同士の交わりです。「わたしたちが神を賛美する賛美の杯は、キリストの血にあずかることではないか。わたしたちが裂くパンは、キリストの体にあずかることではないか」(Ⅰコリント10・16)とパウロはコリントの信徒への手紙で述べています。「キリストの血にあずかる」「キリストの体にあずかる」の「あずかる」も原文はコイノニアです。信仰の交わりの基本は、十字架の主イエスとの交わりです。それは、主イエスの尊い血潮によって完全な罪の赦しを与えられている者同士の交わりです。

主イエスが、わたしたちを赦すために、御自身を完全に与えてくださったように、罪赦された者同士も、お互いを受け入れ、与え合う。これこそ信仰の交わりの原点です。

 

 信仰の交わりが活になるように

その原点に立つとき、信仰の交わりは活発になるのです。キリストの体なる教会では、どんな立場の人も、どんな過去がある人も、過去にどんなに許せない、受け入れがたい出来事がお互いの間にあったとしても、互いに赦し合い、和解し、信仰の交わりを活発にすることができるからです。

オネシモはかつて、フィレモンの財産を持ち出し、フィレモンに対しても、またフィレモンの家にあったコロサイの教会に対しても痛みを与えました。しかし、聖霊を通して、キリストの愛が注がれている教会において、どんな痛みや傷があっても、過去に起こった痛みを共有しながら、信仰の交わりが活発になるのです。だから、パウロは、フィレモンとオネシモとの間に信仰の交わり、コイノニアが活発になるように祈っているのです。

そして、わたしたちの信仰の交わりが活発になることにより、コイノニアの恵みは、外に向かって広がっていくのです。福音宣教のわざに共にあずかり、更にキリストの偉大なお姿を証ししていくことができるでしょう。いよいよ、2017年度も後3か月ですが、わたしたちの信仰の交わり、コイノニアが活発になり、更にその交わりに加わる方が起こされるように共に祈ろうではありませんか。

ウェスレアン・ホーリネス教団 浅草橋教会(牧師・山崎 忍)

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